2019.10.07
先週末、桜ヶ丘の家の建て方を行いました。
当日までなかなか天気が安定せず、前日の夜中まで雨、翌日も雨予報がづついたため、
なんとか当日中に屋根合板まで進めたいと、関係者一心となり作業が進みました。
南古館の家(福島)同様、工場で事前に製作した大型のパネルを搬入し、現場で立ち上げていきます。
今回の壁の構成は、気密シート+充填断熱(GWt120)・柱+構造用合板+付加断熱(GWt105)+防湿シートです。
ネオマフォームに比べて、繊維系のグラスウールは柔らかく、吸水するため、慣れないと扱いづらいようです。
また、製作パネルの品質だけではなく、運搬・保管時の管理体制も気が抜けません。断熱気密性能に直接影響してきます。
設計する立場としては、面で組み立っていくので、出隅入隅が多ければ多いほど、取合い・干渉のイメージが必要です。
施工後はビニールシートで覆い翌日からの雨に備えます。
今回のように、連日雨が続く中、建物を濡らすことなく上棟できるスピード感は大きなメリットです。
まとまった天候に左右されず、工事が行えるのは、工期短縮と、水濡れによる断熱性能の低下を防ぐことができます。
しかし、大型のパネル採用の意義として、もう一つ、施工精度の安定があります。
現在、情報共有をしている他設計事務所と合わせると、4棟目の大型パネルとなりましたが、まだまだ課題あり、現場での調整が欠かせません。
パネルに関しては一つづつ課題をクリアにして、汎用できるよう努めて参ります。
桜ヶ丘の家はこのあと、サッシが入り各室の空間が見えてきます。
引き続きよろしくお願いします。