菊池佳晴建築設計事務所

2017.09.05

米ヶ袋の家 付加断熱/外壁工事

ようやくお天気が回復してきましたので、
付加断熱/外壁工事を一気に進めておりました。
青空に映える百日紅がとてもきれいでした。
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断熱材を入れシート貼りを終えて、通気胴縁を施している段階。
今回の断熱仕様は、
120mmグラスウール充填断熱+105mmグラスウール付加断熱です。
基礎廻り10cm、天井面28cm、
壁4面20cmの断熱材で建物全体がぐるりと包まれています。
こうすることで、
夏は冷房の冷たい空気を、冬は暖房の温かな空気を閉じ込め、
熱を逃がしづらい魔法瓶のような室内環境をつくることができます。
断熱材やシートの間にできる隙間、なるたけなくすことが、
気密を取るということで、より熱の逃げにくい環境になります。
ただ、そうなると濁った空気が留まり、
新鮮な空気が入ってこなくなるのでは?という疑問が出てくると思います。
そこで使用しているのが、機械換気設備です。
新鮮な空気を取り込み、濁った空気を外に出すということを、
自動的に行ってくれる設備です。
そのなかで、新鮮な空気の温度を調節してから取り込むもの、
温度に加えて湿度も調節するものなど機械換気設備のなかにも、
種類がありまして、それぞれの場合に合ったものを選定しております。
加えまして、空気中の水分量(湿度)調整、
冷房暖房、窓サッシの性能などを合わせて考え、
その建物内部空間の温熱環境を計画していきます。
気候・季節的な条件も大きく関わるために、
温熱環境は生き物のようでとても興味深いです。
ごちゃっと書き連ねましたが結果的に、
より良い温熱環境にする=居心地良さをつくりだすことを目的です。
暮らす人それぞれにぴったりの見た目や性能の空間を
衣服仕立てるようにつくることができれば良いのかなと、
ぼんやりと考えていたりしました。
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事務所代表のデスクに温度湿度計が登場していました。
この感じは何度で何%だ!と野生の勘を育むべく、
空気の観察してみたいと思います。