2019.06.19
この度、福島市内にて「もとのすの家」の大型のパネル建て方見学会を開催します。
「もとのすの家」は良質な高気密高断熱住宅をできるだけ多くの方に提供できるよう、
設計事務所、工務店、商社が協力して企画したプロトタイプ住宅です。
大型のパネルとは、設計事務所による自由設計でも
工場にて木造躯体に断熱材、窓サッシ、耐力面材、防水シート、通気胴縁までを一体化し、
現場に搬入することで、断熱工事の施工精度を高め、工期短縮もはかれる施工方法です。
パネル化のメリットは、
工務店による現場の施工品質のばらつきが少なくなり、
現場の人材不足の解消や工期短縮、
数が増えていければ全体的なコストダウンもできるため、
本当の意味で良質な高気密高断熱住宅をより多くの建主に提供できるようになり、
最終的に建主の満足度へつながると考えています。
大型のパネル建て方後は、屋根と外壁と、電気設備、内装を仕上げれば建物が完成するため、
設計事務所設計の建物でも通常6ヶ月の現場工期を3ヶ月(最短2ヶ月半)にまで短縮できるようになり、
建主、設計事務所、工務店にもメリットがあります。
また、これからの課題として、その地域の林業の方々と共同した地域木材の利用をすることで、
林業の活性化もつながると考えています。
菊池事務所では、住宅のパネル化は昨年から取り組みはじめ、
トリプルガラスの高性能アパート cozy terrace:小型パネル(断熱のみ)
上杉の長屋:小型パネル(断熱+サッシ付)に挑戦し、
その結果や課題を踏まえ今度は大型のパネル化に取り組みはじめました。
<工場内での現場パネル施工モックアップの写真(施工途中)>
今回はネオマフォームの大型のパネル(木造躯体+付加断熱材+窓サッシ+耐力面材+防水シート+通気胴縁)ですが、
さらに9月頃には、グラスウールの充填120+付加105による建て方も予定しており、
そちらも見学会を開催する予定です。
今回の見学会は、興味のある設計事務所さん、工務店さんにぜひ見て頂き、
一緒に切磋琢磨しながらパネル化の精度を高め、良質な住宅の提供を広げていければと思いますので、
お気軽にお申込み頂ければ幸いです。
6/19追記
多くの方に見て頂きたいのですが、
有難いことに25名を超える参加申込みをいただきましたので一旦締め切らせて頂きます。
雨天の際には建て方日が延期になりますのでご了承ください。
現場には駐車場がないため、近くのコインパーキング等をご利用ください。