concept 建築に対する考え方

住宅を設計する際に大切にしていること

1.ひかえめで落ち着きある外観とする

外観は建物を印象づける大きな要素です。周囲の建物とのバランス、外部と内部の関わり方を考えながら、モダンな雰囲気を出しつつも日本人のもつ繊細さを醸し出すような美しい建物をつくっていきたいと思っています。きれいな景観や街並みをつくっていくためにも、外部に室外機や設備の配管などを見せないように工夫をするなど細かい配慮の積み重ねがとても大切です。

2.おもてなしの心を大切にする

アプローチや玄関は人を迎え入れるための大切な空間です。それがたとえどんなに短い距離だったとしても、外部とのつながりや距離感を見据えながら、おもてなしの心のこもった空間をつくっていくことが大切です。

3.自然の息吹が感じられる居心地のよい空間

家族が集まる部屋は居心地の良さがもっとも大切です。部屋にいながらも庭の木々や空などの自然の景色が移り変わる様子が感じられる空間で、窓をあけると心地よい風が吹き抜けるような、そんな自然とのつながりを感じられる居心地の良い空間をつくっていきたいと考えます。

4.自然素材を肌で感じる

無垢のフローリングや土壁、自然石や畳のいぐさなど自然の感触を肌で感じられる空間はとても気持ちの良いものです。又、自然の素材は時が経つにつれ深い味わいがでてきます。肌の触れる場所はできるだけ自然の素材を使いたいと思っています。

5.その人にあった厨房を

キッチンの高さやシンクの大きさ、天板の素材や収納の配置など人によって使いやすいキッチンは異なりますメーカー品にははないオリジナルキッチンの制作も可能です。毎日使う場所ですから、料理をすることがもっと楽しくなるような、機能的でその人にとって一番使いやすいと思えるキッチンを建主と一緒に考えます。

6.収納スペースの確保

収納スペースは多いにこしたことはないのですが、あればあっただけ物をつめこむのもまた事実です。限られたスペースの中でリビングやダイニングなどをできるだけ広くとり、また部屋をきれいに保つことを考えた場合、必要最小限+αくらいの最適な収納量とし、そこに納まらないものは捨てるという潔さをもって生活することもとても大切です。

7.趣味を語る

趣味の空間はとても楽しいものです。好きな車を室内から眺められるガレージスペース、バーベキューができる屋外デッキテラス、お茶事を楽しむことができる本格的な茶室、みんなで料理が楽しめるアイランドキッチンなど建主の趣味が家をつくるときにもとても大きな要素になってきます。建主の趣味を大切にしながら暮らしを楽しめる空間づくりをしていきます。

8.職人の技を感じる

なんでも既製品でことたりる時代になってしまいましたが、そんな時代だからこそ職人さん達の手仕事による一品物もとても味わい深く良いものです。現場で腕の良い大工さんの仕事を見ていると、そのあまりの正確さと手際の良さに惚れ惚れすることがあります。そうした職人さんたちの力をかりて、キッチンや机などは家具職人さん、洗面器や照明器具は陶芸作家さんや金物家さん、壁の左官塗りや土間のたたきなどは左官職人さんなど既製品に頼りすぎず、職人さん達の手仕事を感じられるものを多く使っていければと考えています。

9.温かみのある落ち着いた照明計画

昼間の太陽光に近い蛍光灯のあかりは人を活発に行動させ、夕日の色に近い電球色のあかりは人の心を落ち着かせる光だと言われています。住宅には電球色の温かみのある光源を使い、明るすぎず落ち着いた雰囲気を演出したいと考えます。

又、照明の配置次第で空間の雰囲気が一変します。ペンダントや照明スダンド、間接光などを上手に使いながら落ち着きがあり温かみのある空間をつくっていきます。

10.細部までこだわる

建物をみるとき、トイレをみると設計者の能力がある程度わかるということを聞いたことがあります。トイレまでこだわりをもって居心地の良い空間を設計できる設計者は建物すべてに目が行き届いているという証拠になるのだそうです。自分も建物の隅々まで気を配りながら細部までこだわり、心地よい空間を設計できるよう心がけていきます。

最後に、「豊かな空間をつくるために」

家を建てるということは、ほとんどの方が一生に一度あるかないかの一大事です。ただ、建主のさまざまな要望をそのまま図面化するのは建築家の仕事ではないと考えます。建主の要望をまとめいかに豊かな空間に膨らませられるかが設計士の腕のみせどころです。

趣味も性格も違うそれぞれの施主にあった家をどうつくりあげていけるかが設計士の醍醐味です。限られた予算の中で豊かな空間を得るためには、なにかを割り切ったり、苦渋の決断をしなければいけないことも時には必要になってきます。あれもこれもでは良い空間は生まれません。

好きな建築家の言葉で 「Less is more」という有名な言葉がありますが、余計なものがそぎ落とされ、本当に必要な空間だけになった時、シンプルながらも豊かな空間になるのだと思います。

又、人によって「豊かな空間」の価値観は千差万別です。建主が豊かな空間を得るためにはいかに価値観のあう設計士と出会うかが一番大事なのではないかと思います。良き出会いの中で真剣に向き合いつつも、楽しみながら豊かな空間をつくっていくためのお手伝いができれば幸いです。

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