菊池佳晴建築設計事務所
  • 建築への考え方

    • 01ひかえめで落ち着きのある外観

      外観は建物を印象づける大きな要素です。周囲の建物とのバランス、外部と内部の関わり方を考えながら、モダンな雰囲気を出しつつも日本人のもつ繊細さを醸し出すような美しい建物をつくっていきたいと思っています。

    • 02自然の息吹が感じられる空間

      家族が集まる部屋は居心地の良さがもっとも大切です。庭の木々や空などの自然の景色が移り変わる様子が感じられる空間で、窓をあけると心地よい風が吹き抜けるような、そんな自然とのつながりを感じられる居心地の良い空間をつくっていきたいと考えます。

    • 03自然素材を肌で感じる

      無垢のフローリングや土壁、自然石や畳のいぐさなど自然の感触を肌で感じられる空間はとても気持ちの良いものです。また、自然の素材は時が経つにつれ変化し深い味わいがでるとともに、素材の持つ蓄熱性や吸放湿性により心地よい環境をつくりあげてくれます。

    • 04その人にあったキッチン

      キッチンの高さやシンクの大きさ、天板の素材や収納の配置など人によって使いやすいキッチンは異なります。メーカー品にないオリジナルのキッチンの制作も可能です。毎日使う場所ですから、料理をすることがもっと楽しくなるような機能的で使いやすいと思えるキッチンを建主と一緒に考えます。

    • 05収納スペースの確保

      収納スペースは多いにこしたことはないのですが、あればあっただけ物を詰め込むのもまた事実です。限られたスペースの中でリビングやダイニングなどをできるだけ広くとり、部屋をきれいに保つことを考えた場合、必要最小限+αくらいの適度な収納量とし、そこに納まらないものは捨てるという潔さをもって生活することもとても大切だと思っています。

    • 06趣味を語る

      趣味の空間はとても楽しいものです。好きな車を室内から眺められるガレージスペース、バーベキューができる屋外デッキテラス、お茶事を楽しむことができる本格的な茶室、みんなで料理が楽しめるアイランドキッチンなど、建主の趣味が家をつくるときにも、とても大きな要素になってきます。建主の趣味を大切にしながら暮らしを楽しめる空間づくりをしていきます。

    • 07職人の技を感じる

      なんでも既製品でことたりる時代になってしまいましたが、そんな時代だからこそ職人さん達の手仕事による一品物もとても味わい深く良いものです。現場で腕の良い大工さんの仕事を見ていると、そのあまりの正確さと手際の良さに惚れ惚れすることがあります。そうした職人さんたちの力をかりて、キッチンや机などは家具職人さん、洗面器や照明器具は陶芸作家さんや金物家さん、壁の左官塗りや土間のたたきなどは左官職人さんなど、既製品に頼りすぎず、職人さん達の手仕事を感じられるものを多く使っていければと考えています。

    • 08温かみのある落ち着いた照明計画

      昼間の太陽光に近い蛍光灯のあかりは人を活発に行動させ、夕日の色に近い電球色のあかりは人の心を落ち着かせる光だと言われています。住宅には電球色の温かみのある光源を使い、明るすぎず落ち着いた雰囲気を演出したいと考えます。また、照明の配置次第で空間の雰囲気が一変します。ペンダントや照明スタンド、間接光などを上手に使いながら、落ち着きがあり温かみのある空間をつくっていきます。

    • 09細部までこだわる

      建物をみるとき、トイレをみると設計者の能力がある程度わかるということを聞いたことがあります。トイレまでこだわりをもって居心地の良い空間を設計できる設計者は建物すべてに目が行き届いているという証拠になるそうです。自分も建物の隅々まで気を配りながら細部までこだわり、心地よい空間を設計できるよう心がけています。

    • 10心地良さをデザインする

      心地よさは壁や床の表面温度、空気の温湿度、風速、音などが気持ち良いという感覚にとても影響します。いくら素敵な空間でも、冬に凍えるような寒さでは気持ち良いとは思えません。逆に部屋の隅々までポカポカに暖かければ、外の寒さも心地よく感じます。目に見えない部分までデザインすることで、居心地の良い空間をつくります。

  • 特徴とつよみ

    • 医院や店舗、集合住宅など多様な建物も対応
      住宅の事例が多いですが、医院(内科、歯医者、小児科等)や店舗、アパート、事務所ビル、幼稚園、美容室や飲食店などの設計経験も豊富で、様々な用途の建物の設計も可能です。ファサードや動線計画、内装デザインなど、ひとつひとつの条件を整理していきながら、魅力的な空間設計のお手伝いをします。モダンで親しみやすいデザインを心がけています。
    • こだわりの高性能高級住宅
      モダンで繊細なディテールのこだわりのある高級住宅の設計も得意です。
      5000万円以上の高級住宅を数多く担当した経験を生かして、建主とともに素材の質感やミリ単位のディテールまで、とにかくこだわった家づくりにお手伝いをします、空間を演出する多彩な照明計画や家具レイアウト、坪庭、水盤、庭園などの内部空間と一体となった外構計画など、照明デザイナーや造園デザイナーなどと一体となって、上質な空間を提案いたします。
    • RC造や鉄骨造も得意
      在来木造、木造金物工法、鉄骨造、鉄筋コンクリート(RC)造まで空間構成に合わせた構造計画のご提案が可能です。すべての構造において、安全安心な住まいづくりをいたします。
    • 多様な住まいに対応
      住宅と言っても家族構成や生活の仕方によってプランが大きく変わってきます。たとえば子育て世代の住宅であれば、キッチンや子供部屋の造り方、水周りの配置など、その家族の考え方にあった空間づくりをしていく必要があります。2世帯住宅などの場合は、生活習慣の違いなどにきめ細かく配慮したプランであると同時に、共有部分の考え方や動線計画がとても重要になってきます。ご家族のご要望をじっくりとヒアリングしながら最適なプランをご提案します。
    • 快適なローコスト住宅
      ローコストながらも他とは違うこだわりの家づくり
      限られた予算の中でも建物の基本性能を下げずに自分らしいこだわりのある家造りをすることは可能です。当然あれもこれもは不可能にはなりますが、柔軟な考え方と上手にコストバランスをとることで、シンプルかつ豊かな空間を創造することができます。よく設計事務所は敷居が高く感じて連絡がしづらいと聞きますが、予算という決められた条件下でより良い設計をご提案するのが建築家の役割です。あまり深く考えずにまずはお気軽にお問い合わせください。最初の一歩を踏み出せば建築家も意外と親やすいものだなぁと感じるかと思います。
  • 建築性能

    本当に暖かい家づくり

    • 設計事務所や工務店の中でデザインにこだわりながら高気密高断熱住宅に真剣に取り組んでいる事務所は本当に少ないのが現実です。環境建築という曖昧な言葉を使い、建築的工夫によって快適性やエコハウスを語っている設計事務所は多々ありますが、そのほとんどが寒く不快な上に光熱費が高いという住宅が少なくありません。以前の家より暖かいので建主も快適だと思ってしまうこともあるそうですが、心地よさを追求していくと基本性能の高さがとても大切なことに気づきます。数値には現れない空間的、感覚的な心地よさも大事にしながら、冬には包まれるような暖かさ、夏には心地よい冷涼空間を、春と秋はそよ風を感じる本当に気持ちの良い空間を提供します。
    • 〈菊池佳晴建築設計事務所の基本性能〉
      外皮平均熱貫流率(UA値)=0.2~0.35[W/㎡K]
      ・一般住宅(目安)=0.5~0.65[W/㎡K]
      外皮平均熱貫流率(UA値)は、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。つまり、熱損失の合計を外皮面積で除した値で、値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
      隙間相当面積(C値)=0.5㎠/㎡以下
      ・一般住宅(目安)=2㎠/㎡〜
      家全体にある隙間面積(㎠)を延べ床面積(㎡)で割ったもので、この数字が小さいほど気密性が高い事を表します。

    地震に強く持続可能な家づくり

    • 建築基準法では、住宅は壊れても人命を守れれば良いという考えが基本にあり、木造住宅は簡易計算でも良いことになっています。ただ、壊れてしまっては住むことはできません。スクラップアンドビルドではなく、長く使い続けられる持続可能な家にするには、高い耐震性が求められます。菊池事務所では、地盤の状態確認から構造設計士による許容応力度計算(本格的な構造計算)を全棟行い、大開口窓のあるダイナミックな空間でありながらも、地震で壊れない安全性の高い住宅づくりをしています。
    • 許容応力度計算による構造計算(全棟)
      耐震等級3(オプションで制振装置の設置)